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今回のテーマは「円買い介入」について解説したいと思います!
前回の記事でFOMCの政策金利について紹介しました。結果0.75%の利上げで市場の予想通りでしたが
3会合連続の大幅利上げは市場に不安を広げたようです。
そして日本と米国はさらに金利差が広がったわけですが、それは米国株の暴落だけではなく日本でも大きな動きをみせるキッカケとなりました。
このような疑問を持っている方へ
円買い介入って何をするの?
円安は実際どうなった?
これから円高になり物価値上げも収まる?
24年ぶり、政府・日銀円買い介入
背景
日銀は9月22日、急激な円安進行を止めるために、円を買ってドルを売る為替介入を実施しました。
最近では利上げが継続された米国との金利差により急激な円安が進行していました。
そして21日(日本では22日)、米国で行われたFOMCでは3会合連続大幅利上げを決定。対する日本の日銀は景気下支えのため「当面、金利を引き上げることはない」と断言。金融緩和の維持を決めました。
日本の低金利と米国の高金利により円は売られドルは買われることになり、円の価値は急落。1ドル145円後半をつける場面もありました。
過去に書いた記事です。
伝家の宝刀、円買い介入
円安が進行しようとかたくなに金融緩和を続ける日銀でしたが、「投機による過度な(相場)変動を見過ごすことはできない」とし、ついに円安に対して動きを見せます。
それが伝家の宝刀、「円買い介入」です。
日銀が外国為替市場に介入し外貨準備(外貨準備の8割は米国債の証券を売ってドルにします)で日本円を買います。それによって円の価値は上がり1ドル140円まで円高傾向をみせました。
じつに日銀が円買い介入に踏み切ったのは1998年6月17日以来、24年3か月ぶりとなります。
難しい舵取りを迫られる日銀
現在、日本では急激な円安による物価上昇に多くの人々の家計が圧迫し苦しめられています。
しかし、日銀は米国の利上げで金利差が広げて超円安になろうとも低金利はやめませんでした。
もちろん理由があります。
利上げには耐えられない日本経済
日銀は低金利政策を「やめないのではなく」「やめることができない」のです。
金利を上げるというのは経済をクールダウンさせるということ、日本が金利を上げてしまうことで景気後退の可能性が高まります。
しかしバブルがはじけて以来、日本では不景気が続いています。つまり今の日本経済では利上げには耐えられないのです。経済が落ち込むということは企業の業績が落ち込み結果的に国民の収入も落ち込む結果になります。悪循環に陥ることになります。
そのため日銀は金利を上げる姿勢は崩せないのです。
時間稼ぎにしかならない円買い介入
しかし金利を上げなければ円安は進み、国民の家計を圧迫し我々の生活にダメージがあります。
どっちにいくこともできない状況なのです。
そこでついに「円買い介入」へ動き円高傾向をみせた相場。
しかし金利差の拡大は結局のところ変わらないので根本的な円安傾向が解決したわけではありません。
正直、時間稼ぎ程度にしかならない円買い介入なのではないのでしょうか。
日銀は難しい舵取りを迫られています。