こんにちは!「紙があれば何を書こう」の管理人、サーチです。
今回、紹介するのは「GAFAM 決算」についてです。
はじめに 日本企業が束になっても勝てない!?
GAFAMは米国を代表するIT企業5社の企業名から頭文字をとって名付けられています。
Amazon
Apple
Microsoft
日本でもGAFAMが提供する多くのサービスを利用していますね。
2020年5月の日経新聞ではGAFAMの時価総額が560兆円で日本の東証1部2170社の合計を上回ったと報じられました。
GAFAMがどれほどの大企業なのか分かりますね。
しかし今年の決算発表。GAFAMに暗雲が立ち込める結果となりました。
GAFAM全敗!?崩れた不敗神話!
10月25日から10月27日にわたって発表された7-9月期決算内容が各社ともに不振であり軒並み株価が急落しました。
Googleの親会社アルファベット
売上高と1株利益がともに市場予想を下回った。主力事業の広告事業は伸び悩み、動画投稿サイト「Youtube」では2%減と減少傾向。株価は10%安と急落しました。
Microsoft
今後、10-12月期の売上高の伸び率が7-9期に比べて急減速するとの見通しから8%株安しています。
メタ(Facebook)
広告収入が減速して1株利益が半減し、株価は25%と歴史的暴落へと転じました。
Amazon
売上高が市場予想を下回り、営業利益は半減。10-12月期の売上高見通しも予想より下回ることから株価は一時20%も下落しました。
アメリカ経済を牽引してきたトップ企業が大苦戦しています。
そしてGAFAM最後の砦として残された企業はApple社となりました。
意地を見せるか?ハイテク株 「Apple」
決算内容から時価総額を数千億規模で失われた大手企業。
そんな中Appleの決算内容はあらためて強靭さを示す結果となりました。
決算では売上高、利益はいずれもアナリスト予想を上回る内容でApple株は28日には7.6%高で終了し、時価総額が1500億ドル(約22兆1400億円)あまり拡大しました。
多くの大手企業が苦戦している中、Appleの決算内容がよかったのは「ビジネスモデルの強靭さを示している」と専門家は評価しています。
Appleのビジネスモデル
Apple社の売上高では約5割が主力製品の「iPhone」が占めています。しかし同社はサービスやウェアラブルデバイス(「Apple Watch」など)のその他製品を伸ばし、iPhoneへの依存度を落とそうとしています。
サービスでは音楽ストリーミングの「Apple Music」や動画配信サービス「Apple TV+」などを投入し、サービスの売上高は全体の2割近くまで増加しています。2021年9月期は全体に占める割合がやや下がりましたが、2022年9月期に再びその割合が拡大に転じました。製品とサービスの粗利益率(2022年9月期)は製品が36.3%に対して、サービスは71.7%と好採算でありサービスを高める戦略は吉と出たと言えるのではないでしょうか。
さらに今後の期待としてもティム・クックCEOはコメントを残しています。
「(Apple社は)これまでで最もパワフルな製品ラインナップで年末商戦を迎える」
とても楽しみですね!
ハイテク株の終焉!?
今期の決算ではハイテク企業が軒並み下落し企業にとっても投資家にとっても厳しい冬を迎えそうです。
そんな中でも強さを見せたAppleですがさらに長い目で見るとどうなるか分かりません。もちろん下落してしまった他のGAFAM企業もです。これから上昇する可能性だってあります。
しかし今回の決算で投資家の間では「ハイテク株の終焉」とまで囁かれました。不安視している投資家を安心させるためにも「ハイテク企業」は難しい舵取りが要求されそうです。